元々ダート路線で頑張っていた馬が、体質の弱さを解消することで芝のレースに出られることもある。これは体質が弱いと、芝の硬さに耐えられないためで、非常に脚に負担がかかってしまうからだ。すぐにでも出したいのに、弱さを払拭しないとどうしようもない、そうした馬だっていることはわかっている。その1頭になったのがカフジプリンスであり、デビュー以降ははダートを使っていた。
しかしダートで勝つことが出来ず、ある程度体質が改善されたことで芝レースに戻ることになる。芝に戻って2戦目で勝利し、その後も長距離レースを連勝するなどの活躍をしている。特に3勝目となった阿寒湖特別は、過去に菊花賞を制しているマンハッタンカフェがいることから、このレースを勝利したことが大きい。神戸新聞杯もかなりいいレースをしており、更に距離が伸びる菊花賞で期待を持つことができる馬の1頭だろう。
カフジプリンス得意の展開とは?
中団からゆっくりレースを進めて、直線でしっかり脚を使うことのできるスタミナを持っている。展開次第では前でもレースをすることがあり得るが、自分から動くような展開はあまり行っていないので、他に逃げ馬などを要してペースに持ち込めるかが鍵となる。ダートから芝に変わった馬は、意外と侮れないところもある。