菊花賞トライアルである2レース、朝日杯セントライト記念が先週、神戸新聞杯が今週終了し、菊花賞への優先出走権をもった6頭が決定しました。
セントライト記念からはキタサンブラック、ミュゼエイリアン、ジュンツバサ。神戸新聞杯からはリアファル、リアルスティール、トーセンバジルの併せて6頭が菊花賞への優先出走権を手に入れました。
過去のデータを参考にするならばセントライト記念軽視の神戸新聞杯路線であるリアファル、リアルスティール、トーセンバジルが本命になりますが、今年はダービー出走馬でもあるキタサンブラック、ミュゼエイリアンもセントライト記念路線ということで、実力馬が揃っている点もあり、一概に除外してよいものかどうか悩みどころですね。
過去10年のセントライト記念優勝馬を見ると、ダービー出走場は10頭中4頭。そのうちイスラボニータ、フェノーメノはダービーで2着、セントライト記念で優勝後は菊花賞へ行かず天皇賞へ向かっています。残り2頭のうちのフェイトフルウォーはダービー13着、菊花賞7着の凡走、ナカヤマフェスタもダービー4着後、菊花賞は12着。
セントライト記念路線で結果を出した馬がいないのはわかっていましたが、ダービー出走馬といえどもやはり例外はないようです。とは言え、菊花賞での活躍はないものの、ダービーからセントライト記念へ出走した4頭のうち3頭がその他のレースでGⅠを優勝し、大成しています。キタサンブラックの今後もかなり期待ができる材料となったのではないでしょうか。
とは言え、本稿は菊花賞の記事なので、そこはおいておき、やはり予想の軸となるのはリアファル、リアルスティール、トーセンバジルの3頭です。強大なライバルであるドゥラメンテ不在の今回はリアルスティールがやはり1番人気となりましたが、優勝は3番人気リアファル。
リアルスティールの優勝できずに2着になってしまう姿は父ディープインパクトよりは私にはどちらかというとステイゴールドに重なって見えます。安定して上位に食い込んでくる以上間違いなく力はあるのですが、何かが一歩たりないようです。どこかでチャンスは巡ってくるでしょうから目は離せませんが、それがいつかわからない以上馬券として追いかけ続けるのは辛いかもしれません。
神戸新聞杯路線の活躍馬がいかに多いとはいえ、3頭揃ってのフィニッシュはさすがに難しいです。また、優先出走権を逃した中にも収得賞金で十分ということであえてトライアルを回避している競走馬もいるかもしれません。
菊花賞の3,000mは多くの3歳馬にとって未知数の距離です。どの馬に適性があるのか、出走馬が出そろうまで慎重に検討を重ねたいと思います。