JRAクラシック三冠最終戦を飾る菊花賞とは?菊花賞の歴史

菊花賞とは、日本において3歳牡・牝馬の頂点を決定するクラシック三冠「皐月賞」「東京優駿(日本ダービー)」「菊花賞」のうち最後に開催されるレースです。

皐月賞は最も早い馬が勝つ、東京優駿が最も運の良い馬が勝つ、と言われるのに対し菊花賞は開催される3,000mという長い距離から「最も強い馬が勝つ」と言われるレースです。

クラシックのレースの本分は良い馬を競わせることと並びに、良い血統の馬を残すことであるため、出走条件を牡馬・牝馬とし、繁殖能力のないセン馬は対象外となっております。

菊花賞は最大出走頭数は18頭で、出走するには原則1勝以上を挙げている必要がありますが、セントライト記念と神戸新聞杯それぞれの3着以内入賞馬には優先的に出走権が与えられます。

三冠ともに言えることですが、牡馬と牝馬両方が対象にはなっているものの圧倒的に牡馬の優勝が多く、菊花賞で言えば1947年ブラウニー以外牝馬の優勝馬は出ていません。また、皐月賞・東京優駿を含めても1950年代以降は2007年のウオッカ東京優駿勝利以外の牝馬勝利はありません。やはり圧倒的に牡馬有利な点とウオッカの凄さが際立ちます。

どちらもトライアルであるセントライト記念と神戸新聞杯ですが、ステップレース指定された95年以降から20年間セントライト記念路線での優勝馬は出ていません。一方、同じく95年以降で言うと、神戸新聞杯3着以内からの優勝馬が12頭、4着以下からの優勝も含めると神戸新聞杯路線での優勝馬は14頭にのぼります。また、1999年までは10月開催だった京都新聞杯もステップレースとなっていたため、現在の体系となった2000年以降の15年でみると、10頭が神戸新聞杯で3着内、2頭が神戸新聞杯4着以下、3頭が神戸新聞杯未出走となり、まさに「最も強い馬が勝つ」の格言通りに、勝負のアヤや紛れの少ないレースと言えます。

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